四旬節 エルサレム入城から十字架そして復活まで
 『名画に見るキリスト』


 『イエスと12人の弟子

著者/田中忠雄 田中文雄
     保育社 (昭和44年発行)

遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子
    芸術新潮 1997年10月号より


ヤン・ファン・スコレル 「キリストのエルサレム入城」 1526-27 Centraal Museum,Utrech
キリストはエルサレムに向かう途中弟子たちに不吉な予告をした。
私は都で十字架にかけられ、三日後によみがえるであろう・・・」 
エルサレムでは祖先のエジプト脱出を祝う「
過越しの祭」に来たユダヤ人はキリストの近づくのをみて棕櫚の枝をふって、「主の名によって来たものに祝福あれ」、と叫び歓迎する。受難劇の始まりである。
*

エルサレム入城(マタイ21:1−9、マルコ11:1−10ほか)
16世紀 ユーゴスラビアのイコン スコペエ考古美術館

「名画に見るキリスト」保育社(昭和44年発行)

神殿を清める エル・グレコ(1595年頃)
ロンドン ナショナル・ギャラリー


エルサレムに入ってキリストが神殿に行くとそこは両替商人のほか、店でごった返していた。めったにないことだがキリストは激しく怒り、鞭をふるって屋台を叩き壊し、商人に、「ここは祈りの家だ。それをお前達は強盗の巣にしている!

ユダヤの祭司たちはキリストを憎しみの目で見た・・・


「カエサルのもの」
(マタイ22:15〜22 マルコ12:13〜17 ルカ20:20〜26)
テッツィアーノ 1518年ごろ ドレスデン国立美術館
パリサイ人の偽善に対するイエスのきびしい批判に対して、彼らもし返しを考えていた。そこで彼らは“ローマ帝国に対する税金は、納めるべきものなのか収めなくともよいのか”という問いをしかけてきた。

これはローマに対するユダヤ市民の反感を巧みに利用した設問であった。

だがイエスはパリサイ人たちの底意を見抜いていた。そして彼らの持っていた貨幣の表に刻まれたカイザルの肖像を示して、“
カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい”といって、彼らを黙らせてしまった。




 「弟子の足を洗う」 ドゥッチォ 1311 
Museo Dell’Opera del Duomo,Siena

最後の晩餐の前、すでに自分の運命を知っていたキリストは、本来召使のする食事の前に主人の足を洗うことをみずからが始めた。ためらうペトロに、「私が貴方を洗わなければ、貴方は私の仲間でないことになる

最後の晩餐 マルティン・ショーンガウアー  1480年頃
腰を浮かし、イエスに反論するユダ
イエスと12人の弟子 遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子
芸術新潮 1997年10月号より

*

 オリーブ山の祈り(部分) 
A・マンテーニア(1455年頃) テンペラ

ロンドン ナショナルギャラリー





ユダの接吻 ジオット・ディ・ポンド−ネ  1303〜05  フレスコ
イエスはこの男!逮捕の合図となった“裏切りの接吻”

イエスと12人の弟子 遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子
芸術新潮 1997年10月号より


ペトロの否認 H・V・ホントフロスト
1620〜25頃  ミネアポリス アート インスティテュート

ペテロたちは、イエスを見棄てただけではない。はっきり言えば、ユダと同様に裏切ったのである。(ペトロの否認
イエスと12人の弟子 遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子
芸術新潮 1997年10月号より

ピラトの前のイエス ティントレット(1566〜67)
ヴェネチア スクオーラ・ディ・サンロッコ
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この人を見よ クエンティン・マイセス 1520年頃
知事ピラトの前で、押しかけたユダヤ人の前に引き出されるイエス
群集はピラトにイエスの十字架刑を要求する

イエスと12人の弟子 
遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子
芸術新潮 1997年10月号より

カルバリの丘へ シモネ・マルチーニ(14世紀初)
パリ ルーヴル美術館






十字架にかけられるキリスト
レンブラント 1632 Alte Pinakothek, Munchen

キリストの
磔刑(部分) ヤン・ヴァン・アイク 1438〜40年頃

イエスと12人の弟子 遠藤周作で読むイエスと十二人の弟子
芸術新潮 1997年10月号より


十字架上のキリスト (フィアデルフィア美術館)
ロジェ・ヴァン・デル・ヴァイデン 1399〜1464
「キリストが死んだ日」 表紙 (ジム・ビッショップ著 三浦朱門訳) 



磔刑 グリューネヴァルト(1512−16)  イーゼンハイム三連祭壇画中央部
コルマール ウンターリンデン美術館


上図部分


上図部分







イエスの死を嘆くマリア(ピエタ)
アヴィニヨン派(1460年頃)

パリ ルーヴル美術館

死せるキリスト マンテニア(15世紀頃)
ミラノ ブレラ美術館



キリストの復活 ピエロ・デラ・フランチェスカ(1463年頃) フレスコ
ボルゴ・サン・セポルクロ市立美術館


わたしに触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)」 15世紀
フラ・アンジェリコ (フレスコ)  フィレンツェ サン・マルコ美術館

キリストの昇天 ジオット(1305年頃)フレスコ
パドヴァ スクロヴェニ礼拝堂


ペンテコステ(聖霊降臨) エル・グレゴ
マドリード プラド美術館









栄光のキリスト ビザンチン・モザイク(1150年頃)
シチリア チェファルー大聖堂
最後の晩餐(部分)レオナルド・ダ・ヴィンチ1495年頃
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